デザイン会社に相談する前に、整理しておくと話が早い5つのこと

「アプリのデザインを見直したいけれど、何を準備して相談すればいいのか分からない」
「まだ構想段階なので、相談するには早すぎる気がする」
デザインの依頼を検討している方から、こうした声をよく耳にします。
結論からお伝えすると、相談の時点ですべてがそろっている必要はありません。
ただ、いくつかのポイントを少しだけ整理しておくと、最初の打ち合わせがぐっと具体的になり、その後の提案やスケジュールの精度も上がります。
この記事では、デザイン会社に相談する前に整理しておくと話が早い5つのことをご紹介します。
1. なぜ作りたいのか(目的)
最初に整理しておきたいのは「なぜ今、デザインに取り組みたいのか」です。
ここでのポイントは、見た目の希望ではなく、事業としての目的で考えることです。
- 「おしゃれにしたい」→「新規登録の途中で離脱する人を減らしたい」
- 「古く見えるので新しくしたい」→「問い合わせ件数を増やしたい」
- 「使いやすくしたい」→「サポートへの問い合わせを減らしたい」
目的がはっきりしていると、デザインの判断基準も明確になります。
「どちらの案がきれいか」ではなく「どちらの案が目的に近いか」で話ができるようになるからです。
なお、見た目を整える前に体験そのものを見直したほうが成果につながるケースも少なくありません。この点は「UI改善よりも先にやるべきUX改善とは」で詳しく書いています。
2. 誰が使うのか(ユーザー)
次に、そのプロダクトやサイトを「誰が」「どんな場面で」使うのかを考えてみてください。
- どんな立場・年代の人か
- どんな状況で使うのか(通勤中のスマートフォン、オフィスのPC、現場のタブレットなど)
- 使う頻度はどのくらいか(毎日使う業務ツールか、たまに使うサービスか)
厳密なペルソナを作る必要はありません。
「主な利用者は〇〇で、こんな場面で使われることが多い」と一言で言えるだけでも十分です。
同じ機能でも、毎日何時間も使う人と、月に一度だけ使う人とでは、最適なデザインは大きく変わります。
3. 今、何に困っているのか(現状の課題)
すでにプロダクトやサイトがある場合は、今感じている困りごとを書き出しておくと役立ちます。
- アクセス解析や利用データで気になっている数字
- ユーザーから寄せられた声や問い合わせの内容
- 社内で聞こえてくる「なんとなく使いにくい」という感覚
最後の「なんとなく」も、立派な情報です。
言葉にしきれない違和感の中に、大きな改善のヒントが隠れていることはよくあります。原因を突き止めて言葉にするのは、私たちデザイナーの仕事です。
これから新しく作る場合は、「既存のやり方(他社サービスや、手作業・Excelなど)の何が不満なのか」を考えてみてください。
4. 条件(予算・スケジュール・体制)
プロジェクトを進めるうえでの条件も、分かる範囲で整理しておきましょう。
予算
はっきり決まっていなくても、「このくらいの範囲で考えている」という幅があるだけで、現実的な進め方をご提案しやすくなります。限られた予算の中で、どこから手をつけると効果が大きいかを一緒に考えることもできます。
スケジュール
リリース日や公開したい時期、社内の締め切りがあれば教えてください。逆算して、無理のない進め方を組み立てます。
体制
社内でデザインを判断するのはどなたか、開発は社内のエンジニアが担当するのか外部に依頼するのか、といった体制も大事な情報です。確認や意思決定の流れが分かっていると、プロジェクトがスムーズに進みます。
5. 参考にしたいもの・避けたいもの
好きなアプリやWebサイト、競合のサービスなどがあれば、ぜひ共有してください。
そのとき、「どこが良いと思ったのか」を一言添えていただくと、とても参考になります。
- 「このアプリは、最初の設定がすぐに終わるところが良い」
- 「このサイトは、写真の見せ方に信頼感がある」
反対に、「こういう雰囲気にはしたくない」というイメージも同じくらい大切です。
好きなものと避けたいものの両方が分かると、目指す方向がぐっと絞り込みやすくなります。
全部そろっていなくても大丈夫です
ここまで5つのポイントをご紹介しましたが、すべてを完璧に準備してから相談する必要はありません。
実際には、
- 目的はあるけれど、課題の原因が分からない
- 何かを変えたいけれど、何から手をつければいいか決められない
- 社内で意見がまとまっていない
といった段階でご相談いただくことも多くあります。
Super XX Studioでは、プロジェクトの最初にリサーチと課題の整理を行います。ユーザーや市場の調査を通じて「誰にとって、何を解決すべきか」を明確にし、チームで方向性を共有するところから始めます。
つまり、この記事でご紹介した内容を整理すること自体も、私たちがお手伝いできる仕事のひとつです。
まとめ
デザイン会社に相談する前に整理しておくと話が早いのは、次の5つです。
- なぜ作りたいのか(目的)
- 誰が使うのか(ユーザー)
- 今、何に困っているのか(現状の課題)
- 条件(予算・スケジュール・体制)
- 参考にしたいもの・避けたいもの
どれかひとつでも言葉にしておくだけで、最初の打ち合わせはより具体的で実りのあるものになります。
「まだ早いかもしれない」と感じている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。


